2013年1月10日木曜日

つながり

 鴎外は多分野で足跡を残した人物であり、その人生を語る書物も多く存在する。それらを読んでみると次から次と有名人が出てくるし、その流れは幕末にさらには江戸時代へも繋がっていく。一人の人生が、多くの出会いと別れ、繋がりの中で織り成されていくものである、ということに改めて思い至る。

 わが身を振り返ってみると、有名無名の差は大きいとはいえ、やはり数え切れぬほどのつながりの中、今という時代を漂い、生き、生かされていることを感じる。

 研究者と呼ばれる人の中には、誰それの研究が専門、という具合に、ある人物の足跡を研究する人がいる。これまで、そういう研究に何の興味もなかったが、一人の人物を研究することはその一人にとどまらないことが少しわかってきた。一人の人物をとおして、その人の生き様を思い、生きた時代を感じ、多くの人物についても研究し、結局人生そのものについての思索を深めていくということになるのだろう。

 このようなブログを立ち上げたのも何かの縁。もう少し鴎外について、学んでみたいと思う。

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