2012年9月7日金曜日

鉄の街

 露国との戦争を視野に、日清戦争の保証金を使って完成した官営八幡製鐵所。その開業が1901年であることは日本史で習います。その後新日鉄となりますが、鉄の街と呼ばれた北九州の礎が誕生したわけです。

 明治34年11月17日。製鐵所作業開始式に臨む。

 どうも実際の開始式は11月18日に開催されており、小倉日記の日付とは一日ずれているようですが、森鴎外も、この歴史的スタートに立ち会っていたのですね。
 ただ、これ以後の、日露戦争、第一次、二次世界大戦という歴史の中で、鉄の街としてでだけでなく、軍都としても北九州は育っていったわけです。二発目の原子爆弾の当初の目標が長崎ではなく、北九州であったというのは有名ですが、やはり標的になるくらいの軍都と認識されていたのでしょう。

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