松本清張の小説に、「或る『小倉日記』伝」というものがあります。これは、小倉日記が見つかる前に、小倉での森鴎外の行動を調べていた田上耕作という実在の人物をモデルにした小説です。ただ、実際の人物とはかなり違った人間として小説では描かれているそうです。
清張は1909年12月21日に小倉で生まれた、と戸籍上はなっています。しかし実際は、広島で同年の2月12日に生まれ、その後小倉に家族が移り住み、小倉で書類を提出したのではないかとも言われています。
清張がどのような経緯で田上耕作、さらには森鷗外に興味を持ったのかはわかりませんが、鴎外が亡くなったのが1922年ですから、清張が幼少だったとは言え、二人は同時代を生きていたのですね。
なお、北九州市小倉北区には、松本清張記念館があります。下記がそこの公式HPです。
⇒ http://www.kid.ne.jp/seicho/html/index.html
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